てっちゃんとの辛い再会・・その変わり果てた姿に・・
てっちゃんとの辛い再会・・その変わり果てた姿に・・
私が、今のマンションに引っ越してきてからすぐに
友達になった「てっちゃん」。
てっちゃんとは、柴犬の男の子のこと。
家の前に建っている一軒家の玄関に、
いつもいるてっちゃん。
毎日のように遊んでいた。
私が近寄ると、嬉しそうにはしゃいで、わんわんと鳴いて
「はやくきて~」と呼ぶ。
飼い主さんいわく、
私以外の人には、ほとんど鳴かないそうで、
いつも不思議がられていた。
手の届くところまで近づくと、飛び跳ねて、喜びを体中で表現していた。
しかし、ここ1年以上は、玄関で見かけることはなく、
家の中で1日を過ごすようになっていたか、会うことはなかった。
元気なのかな~と、ずっと心配をしていたが・・。
衝撃的が走った。
1年以上が経った、そのてっちゃんの姿は・・。
私がマンションに向かっていると、
ちょうど、飼い主さんが、てっちゃんを連れて、家から出てきた。
歩くことが精一杯、いや歩いているというか、
よたよたふらふらとしているだけのようにも見える。
亀の歩みよりも遅い。
近づくと、
目は、涙やけして、まぶたは閉じたまま。
近寄って、鼻に手をつけても反応がない。
「てっちゃん」と呼んでも・・・。
ずっと、下を向いたまま、やっとのことで立っている。
あの喜んで飛びついてきた姿はそこにはなかった。
飼い主さんから話しを聞いた。
「もう15才だから・・最近は、夜鳴きをしたり、ダッコをせがんだりするんですよ」と。
きっと、自分が衰えていくのがわかり、怖いのだろう。
私は、しばらく、その場を離れることができず、呆然と立ち尽くすしかなかった。
人間も動物も年をとる。
うちのポポも、もうソファーやテーブルに飛び上がれなくなり、
寝ている時間も多くなった。
衰えていく姿を見るのは辛い。
しかし、命の火が消えるその日、その瞬間を見届けたい。
見守っていきたい。
うーん、てっちゃんの元気なときの姿の写真、探したが・・・ない・・・。
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