私が「阪神淡路大震災」へお見舞いに出かけたときのこと
今回の震災とよく比較されるのが「阪神淡路大震災」。
この震災のときに、
親しくさせていただいていた、神戸出身の新聞社の記者のかたが亡くなくなった。
しかし、地震が直接の原因ではなく、震災のあとのことだった。
彼は、被災地の救助ボランティアに参加して、
両親のため、親戚のため、地元の知人のために寝ずに必死で働いた。
その後、一度、仕事に戻り、出張先のホテルで・・・。
死因は「過労死」。
その知らせを聞いて、私は神戸に向かった。
そこには・・彼の変わり果てた姿がそこにあった・・・。
彼のお父様から、息子さんのこと、そして震災の恐怖をお聞きした。
地震が落ち着いてからも、数々の困難な出来事が押し寄せてきたという。
「短い時間では語りつくせません。
このマンションだって、次に地震がきたら崩れるでしょう。
そんな恐怖の毎日の中、生活をしているんです。
マンションを修繕したくても、どこのうちもそんなお金ないんです。
生きられただけでも幸せですが・・・本当に地震も地獄ですが、
地震がおさまった後も地獄なんです。しかも今は息子はもういない・・」と。
復興させたくても、仕事を再開させたくても、住む家を確保したくても、
お金がない、何もない・・。
そして、心の傷が癒えない。
被災者のかたのお話をお聞きして、地震が残した爪あとの深さを知りました。
今回の震災でも、心の傷が癒え、安心できる生活ができるまで、
何年もかかるでしょう。
私たちは、彼らの心の傷を癒すことは難しくても、
せめて、安心できる生活をさせてあげることはできるのではないでしょうか。
そのために、今、私たちができることは、まずは「募金」なのだと思います。
各団体で義援金を募っていますので、宜しくお願いします。