満開の桜に見守られ、誇り高き馬「白梅」は旅立った・・・。

この数日間、10312rimg0590_2

こんなに涙って出るものなのか?

人間の体の、

どこに、こんなに涙があるのか?

そう思うくらい

泣きはらした。

ベッドで、ポポをダッコしていると、

ポポの頭や背中は

私の涙で、びっちょりだ。10518rimg0635

誇り高き馬「白梅」

私の去年のブログを見ていただくとわかるように、

大好きだった「春霞」が引退してからは、

自分の馬かと思ってしまうくらい

毎回、「白梅」という馬に乗るようになった。

この子は、ものすごく安心感がある子で、

性格は、今まで乗った馬の中で一番いい子。(私的に)10622rimg0655

いきたいところにいってくれる素直な子。

けっして変なこともしないし、暴れることなんてない。

そんな子ということもあり、この「白梅」のファンはとっても多かった。

去年の夏、

私が怪我をして、

年末に、

乗馬に復帰してからも

ずっと「白梅」だった。

しかし、年明け、

白梅は肢の具合が悪くなり、1086rimg0687

ずっと休馬をするようになった。

そんな白梅のもとに、

レッスン後には必ず立ち寄り、

持っていったおやつの1/3をあげていた。 101228rimg0835 101221rimg0817 10812rimg0688

1/3は乗った子、残りの1/3は色んな子という配分。

最近では、騎乗前にも

白梅のところに寄るようになっていた。

というのは、馬の乗る場所にいくには、

白梅の前を必ず通過する。

そうすると、私の顔を見ると必ず

「ぶひひひ~ん」

と鳴いて呼ぶからだ。

もちろん、騎乗後には、

大好きなバナナ、お砂糖、

にんじんをいっぱい持っていくので

「ぶひひひ~ん」「ぶひひひ~ん」

と何度も何度も鳴いてくる。

私のほうにオシリを見せているときには

「う~め~ちゃん」

と呼ぶと、こらちをゆっくりと向き

「ぶひひひ~ん」と返事をする。

そんな、うめちゃんはもういない。

4月4日永眠。

肢の調子が、だいぶよくなったこともあり?

倶楽部がお休みの日に、

馬場で走らせてあげていたそう。

そんなときに、悲劇は起きた。

肢の複雑骨折。

何人もの獣医さんが診断。

「年齢も年齢だし、Rimg0914

過酷な治療生活をさせるよりかは・・・」

たしか、白梅は、20歳前後だと。

通常ならば、あと少しで乗馬としては引退の歳だ。

白梅・・・

白梅の最期は

「ぼくはへいき」

「まだできる」

「まだできるよ」

「ぼくはへいきだから」

みんなに囲まれて、Rimg0915 Rimg0917

大好物のおやつ、バナナ、リンゴ、すいか・・・

特別な食べ物をあげても、決して口にしなかった。

いつも与えられているエサだけを食べて

「ほら、ぼくはへいきでしょ」

と・・。

これが、白梅の最後のプライドだった。

誇り高き馬「白梅」は、

天国へと静かに旅立っていった。

梅の季節が終わり、満開の桜に見守られるように・・。

09421rimg0143 Rimg0153

地震が起きてから、

本当に、辛いニュースばかりが届く。

福島の牧場にいた引退馬たちも、

みんな流されてしまった。

私が乗っていた子たちもみんな・・・。

白梅を自馬のように乗る前は、

私は春霞にばかり乗っていた。

下の画像の子。

いつも「は~る~ちゃん」と呼んでいた

大好きだった「春霞」も、

津波に飲み込まれたと聞いた。

大好きな大好きな子を

この一ヶ月で、二人も失った。

ほつれかけていた人間と人間との絆がしっかりと・・

不思議と涙があふれてきてしまいました。

http://www.youtube.com/watch?v=ycRxtWHXOFA

最近、わたしは・・・

去年の夏、怪我をして、

松葉杖生活を送っていたときのことを思い出します。

このときには、

電車に乗っても、バスに乗っても

誰一人として若者は席を譲ってくれようとせず、

優先席の前に立っても、無視をされてしまう

そんな、思いやりの心を失った人たちが多いことを実感しました。

「この先、日本はどうなってしまうんだろう・・・・・」

今とは、違う意味で、物凄い不安を感じたのでした。

しかし、今回の震災により、

日本人が日本人の心を取り戻したのを感じます。

つい数ヶ月前までの人間の意識と

今の人間の意識が、確実に変わったと感じます。

*************************

ほつれかけていた人間と人間との絆がしっかりと繋がったのです。

消えかけていた日本人としての誇りがよみがえったのです。

こんがらがっていた世界の糸が日本へ向けて一つになったのです。

今の若者も、ひと世代前の若者も、その何世代前の若者も

心を一つにして、被災地の、そして日本の復興へと向かって動いているのです。

私は今、そう感じます。

花も動物も、人間とって大切な友であり、生命の源です。

自粛ムードが高まり、「お花見」中止も。

桜の木の下で、ドンちゃん騒ぎをするのは考えものですが、

ですが、

一生懸命に、一年をかけて、頑張って花を咲かせている「さくら」。

その花の美しさを見るだけで、触れるだけで、

人間の心は癒され、自然と笑顔がほころぶものです。

花には、植物には、そんな自然のパワーが宿っています。

上野動物園の「パンダ」。

パンダなどの動物も、

その動物の持つ愛らしさや生命力を見るだけで、感じるだけで、

人間の心は癒され、自然と笑顔がほころびます。

動物には、そんなパワーがあるのです。

一生懸命に一年のときをかけて咲く「さくら」。

「さくら」に触れて、心身を潤して、癒して

笑顔をもらうのは、素晴らしいことだと思います。

私は、今月から学校に通い始めます。

今月の勉強テーマは

「パンダセラピー」

「イルカセラピー」

です。

動物が人間に与える影響。

被災地でも、自分のペットたちに心を癒されている人たちがいっぱいいます。

自粛せずにさくらを見て、自然と触れ合って、

癒しを、愛を感じてみてください。

そこから、人間の生命力が湧き上がるはずですから。

大好きな、一番好きなあの子が・・信じられません。

ちょっと自分の目で見て、

確かめるまで、信じられません。

というか、、あまりにもショックで、

何もできません。

今は、このことについて、何も書けません。

私が一番好きな子が・・・。

旅立ってしまったなんて・・・。

命が捨てられる瞬間・・

野菜、魚・・・

大切な命、捨てられる命・・。

ここ数日、大量の野菜、魚が処分されています。

人間の生命を育むための大切な命です。

命は循環をしています。

自然界は、大切を命を自分の体に取り込んでいき

命のリレーができています。

自分の命が生かされています。

しかし、私の命は・・・

私は、自分の生命を長く生かすことを

美徳としていません。

運命に任せて生きています。

なので、

その処分してしまうお魚、

処分してしまう野菜、

食べられるでしょう。

無駄に捨てられてしまう命。

せっかく、ここまで大きくなったのに・・

その命は、無駄だったのですか?

仕方ないと割り切ろうと思いつつも

命が処分される姿を見ていると悲しくなります。

口蹄疫、鳥インフル・・これらのニュースも本当に辛かったです。