時代が英雄を呑み込んでいった。英雄「バロン西」と愛馬「ウラヌス」

英雄 バロン西氏。Takeichi Nishi.jpg

日本で一番有名な、そしてこの人を知らずして、馬術は語れません。

(元々、私は語れるほど馬術を知りませんが・・)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E7%AB%B9%E4%B8%80

バロン西氏は、暴れ馬で手におえない馬であった「ウラヌス」に一目ぼれ。

ウラヌスも、きっと西氏に一目ぼれ。

そして、今ならば、きっとマンションやビルを一棟以上買えるくらいの大金で購入。

人馬一体となり、数々の大会で好成績を残していった。

そして、1932年開催の「ロサンゼルスオリンピック」にて

馬術界日本人初の金メダルを獲得。

その後は、オリンピック馬術競技において、日本人の金メダル獲得はないままである。

そんな輝かしい栄冠を勝ち取った英雄すら、

時代の波は容赦なく、西氏を呑み込んでしまった。

硫黄島にて戦死した。

ウラヌスの毛を最期まで、身につけていたという。

その直後に主人を失った「ウラヌス」も、

後を追うように、この世を去る。

生前、西氏は、

「自分を理解してくれる人は少なかったが、ウラヌスだけは自分を分かってくれた」

と語っている。

人間と動物との絆・・・。

愛情をかけ信じることで、動物はそれに必ず応えてくれる。

「戦争」

人間を動物を不幸にするだけの戦争は、絶対にすべきではない。