動物に対しての情が強すぎると・・我ながら思います。

「こんなに、動物に対しての情が強すぎると大変でしょ」

と、色々な方たちから言われることが多いです。

たしかに・・・・我ながら、そう思います。

でも、だからこそ、今の仕事ができるのだとも思います。

トム君こと「ファントム」の話の続き。

トム君、退厩前、注射をしてもらったりしていたそうですが111012rimg0034_2

暴れたのかな? また、傷だらけになっていたそうです(T_T) 

以前、傷だらけになっていたときも、

もしかしたら、腫瘍による疝痛だったのかもしれません。

トム君が、来たばかりのころ、

違う環境に慣れずに、

いつも、ぼーとして、

寂しそうに、そして不安そうに、外にを眺め、顔を出していました。 

声をかけても、無反応。 

何度も何度も、振り向くまで、名まえを呼び続けました。 

「ここは、危険な場所じゃないよ」

と言って愛撫してあげていました。 

ようやく、レッスンに出る頃には、元気になり、

「おやつ、おやつ」

と言うように。 

最初に、トム君に乗ったときには、物凄くよく動いてくれて、

駈歩も、すーとしてくれました。 

「おお、いい子」と感動。 

二度目に乗ったときには、なぜか、急に重くなっていましたが・・なぜ? 

最初だから、いいところ、見せようとして必死だったのかもしれません。

いなくなると知っていたら、髪の毛を一本抜いておいたのに・・。

もう、二度と会えません。

苦しまずに、1日でも長生きして欲しいな。

さて、私は、

とくに、クラブに来たばかりの子や、

ある特定の子に対して、いっぱい話しかけてあげます。

動物には、「心」があります。

人間も、違う環境になったならば、

不安だし、元気なくなりますよね。

動物も同じ。

環境になれない子には、「○●ちゃん、ここは大丈夫だよ」

と話しかけます。

人間との触れ合いが少ない子に対しても、

「○●ちゃん、いいこだね。元気している?」

と話しかけます。

最初は、

「なに? この人」と、不思議そうな顔をしていても、

動物たちは、次第に、心を開いてくれるようになります。

何度も、それを繰り返すことで、数日後には、

「○●ちゃん」

と名まえを呼ぶだけで、大喜びできてくれるようになります。

最近では、厩舎の馬たち全員に、一頭一頭に、挨拶して回るようになりましたが、

馬たちが、私の姿を見ると、呼んでくれるのが、たまらなく嬉しいです。

とくに、心を閉ざしていた子が、喜んで寄ってきてくれるようになった

初めての日とっても感動します。